上手く感情を纏められないのでほとんどただのネタバレです
陰気な絵面から政略結婚の様子が親側から描かれ、急にミュージカルが始まりいったいなんなんだ…⁉︎と考えている内にピアノ演奏からのラブがあっていいじゃないの…
しかし主人公であるヴィクターは式辞を上手く行えず結婚は式辞を覚えるまで延期…枯れ木相手に式辞の練習をしていたかと思えば、非業の死を遂げた花嫁と誓いを立ててしまい文字通りの地の底に落とされコープスブライドとの生活が始まる…
陰気でホラーな演出ばかりだった地上よりも死の世界である地底住人達の方がカラフルで陽気なのが面白い
コープスブライドのエミリーも登場時の恐ろし気な演出とはうって変わり、初めて恋をした乙女のように初々しくヴィクターとの結婚を喜び、語り合う
ひとときはエミリーを騙し逃げようとしたヴィクターだったが、ピアノを通じて心を通わせあっていく。
生前結婚を果たしきれなかったエミリーへの憐憫か、そのひたむきな愛にうたれたのか、死が二人を分かつまでが結婚である以上ヴィクターを死人にして結婚せねば、説得なさいという長老に躊躇するエミリーへ、その必要はない式をあげようと男気を見せる
上の階で式を挙げようと皆に宣言し、?と思っていたら地上で式を挙げようということらしく結婚詐欺男に騙され今まさに結婚しようとしていたヒロインの家に死者の国の住人が溢れ出す
町中に死者が溢れかえり一時はパニックになるも、生前の家族との再会もあり和やかな雰囲気に
そのまま牧師の制止を振り切り死者達とヴィクター・エミリーは教会で誓いを挙げ…ようとしていたが覗き見るヒロインの存在に気付き、ヴィクターを制止、生きた世界のヒロインと添い遂げて…と泣かせる…
詐欺男との乱闘などドタバタもあるが最後はエミリーがヴィクターに指輪を返しヒロインと手を繋がせ去ろうとする
どちらとも今日あったばかりのヴィクターだが過ごした時間、語り合った時間がそうさせたのか誓いはどうなるとエミリーに詰め寄るが、もう幸せにしてもらったと…散り散りになって消えていきエンドロール…
生者と死者とはいえ、あまりにもエミリーが不憫…
漫画の『春の呪い』なんかもそうだけど、一方を引き立たせるために散々な目に合わせた挙げ句に綺麗に退場…みたいな演出不憫だし舞台装置としてだけ生きているみたいで受け入れ難過ぎる…皆幸せになれる展開があってもいいじゃない…